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恩師との思い出⑤~小俣先生2~

投稿日:2019年10月8日 更新日:

こんにちは。ヽ(^o^)丿

貴方の素敵な未來創りのお手伝い、
ライフメンタルコーチ/心理カウンセラーの
タラさんです。
今回もお付き合いいただけると嬉しいです。

暗誦文例

いきなりですが、次の文を英作文してください。

①ナイル川はビクトリア湖に源を発し地中海に注ぐ。
②彼女の母は歳の割に若く見える。
③その本は読んでみたら易しかった。
④私はあなたからの手紙が待ち遠しい。
⑤覆水盆に返らず。

如何でしたか?
そんなに簡単ではありませんよね?
もしかすると惨敗の方も・・・。
解答は後程。

 さて、小俣先生は英語がご専門。生徒の英語力を向上させるためにオリジナル教材を必ず準備する。それが「小俣の暗誦文例」。文法事項・語法・構文のエッセンスを網羅した基本例文集のことだ。上記の例文はその一例である。これが とんでもない教材で、生徒たちを鍛え上げる最強のツールになっていた。

英文法の時間

まず、準備段階として

  • 文法事項ごとに 例文を まとめたプリントが20数枚配布される。
    トータルの例文はおよそ600文。
  • 導入期の授業は、このプリントの各例文の解説。
  • これと同時に、生徒は各自ノート1冊用意し、その見開きの左ページには日本語訳を、右ページにはその文に対応する英文を書き入れていく。
    今みたいにワープロなどありません。すべて手書き作業。
  • 期日までに自前のノートを完成させる。

こうして全員がノートを完成させると、いよいよ本格的な暗誦の授業がスタートとなった。

 授業は、指名された生徒から順番に、ノートの日本語ページだけを見て英文を暗誦していく。ただそれだけ。交代のタイミングは先生の裁量で決まる。ただ、少しでもつっかえたり、文が思い出せないと、その時点で「次!」といわれ交代となる。日ごろから何度も繰り返して音読・暗誦をしておかないとクラスの皆にも迷惑をかけてしまう。しっかり勉強しているか、しっかりトレーニングを積んでいるかが一目瞭然であった。一コマの時間でほぼ最低3~4巡はしたと記憶している。 こうして、いわば身体を使って英文を覚えていくトレーニングを繰り返していった。 それは緊張感にあふれた時間であった。授業が終わるとドット疲れが出たことを思い出す。

 次の段階になると、先生が適当に開いたページから、その日の暗誦がスタートするようになった。どこから始めてもうろたえない自信を日ごろから養っておくしかなかった。「人が暗誦している時、余裕のあるものはポイントとなる単語だけでも書いてみろ」こんな指示も出た。

 ある日、先生は「今日はテストをする」と言い出した。先生から合格をいただけないと下校できない。その場で先生が開けたページ から暗誦する のがお約束だった。合格の基準はつっかえずに滑らかに暗誦すること。授業中に合格をもらえなければ、休み時間、放課後を使って各自がトライするスタイル。その日の放課後は他のクラスの生徒も数多く残っており、職員室前の廊下にはテスト順番待ちの長い列ができた。友達同士で何度も読み合わせている姿もあちらこちらの教室で見られた。練習を重ね、意を決してトライするが、審査は厳しく何度もはねられた。これ、すべて 先生お一人で対応。結局、完全下校の時間になっても合格できない生徒が私を含め40~50名はいた。さすがにこれ以上は時間が許さず、「練習不足!」とのお言葉をいただき解散となった。自分が情けなかった。

入念な準備  

先生には強い信念があった。

「この暗誦文例をマスターすれば、麻布・開成など君たちの敵ではない!」

先生の口癖 だった。超有名進学校の生徒と肩と並べても負けはしないと豪語。ホント鼻息荒かった。それだけ自分のオリジナル教材に自信があったのだ。

実はこの授業、私が中学校3年生での取り組みだ。後で分かるのだが、内容は大学入試レベル対応の参考書に匹敵するものだった。この授業を行うにあたり先生の頭の中には入念なプランがあった。

何事もいきなりは無理がある。
そこで、身体慣らし、頭慣らしの期間をちゃんと設定していた。

中学校1年生の2学期、先生は全員に宿題を課した。

「リーダーの教科書全ページの英文とその日本語訳のノートを作成せよ!」

その後の授業は、暗誦文例の授業展開とほぼ同様だった。つまり、教科書の文章を暗誦させられていたのだだった。すべては「オリジナルテキスト」を使った暗誦の授業を展開するために。

あらためて

こんなこともあった。

電車の中でプリントを見ていると、隣に座っていた男性が時よりプリントに視線を送ってくる。最初はチラチラという感じだったが、しばらくするとジッと見ている。時にグッとのぞき込んでくる。ちょっと煩わしかった。
そのうち、声を掛けてきた。

「君、何年生?」
「はい、中学3年です。」
「えっ!中学生なの!?」
「はい。」
「これを勉強しているの?」
「ええ。」
「すごいことやっているんだね~!」

今思うと、この男性、どこかの学校の英語教員だったのかもしれない。
この暗誦文例の価値をわかる人だったのだろう。

この暗誦文例のおかげで文法の穴埋め問題はてきぱきと処理できるようになっていった。

自慢じゃないが今でも部分的にはまだ暗誦できる。
反復ってすごい。
ボロボロになったノートは私の大事 な宝物だ。

ちなみに冒頭の和文英訳の解答は
①The Nile rises from Lake Victoria and flows into the Mediterranean sea .
②Her mother looks young for her age.
③I found the book easy.
④1 am looking forward to hearing from you.
⑤It is no use crying over split milk.

なんだかもう一度ノート出してきて暗誦してみたくなった。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
では、またの機会に。(^o^)/

魔法のしつもん

「かつて懸命に覚えたことで、今でも忘れずにいることは何ですか?」

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<プロフィール>
設楽典宏(タラさん)
1959年 東京都 蒲田出身
ライフメンタルコーチ/心理カウンセラー
貴方の素敵な未來創りのお手伝いをします。
元社会科教員/野球部コーチ・部長・監督
立正大コーチ時代:東都リーグ1部初昇格に貢献。
西口(西武)、武田(日ハム)らを育てる。
國學院栃木時代:2000年選抜甲子園大会ベスト4。

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